8月14日

中国紀行最終回。
今回の中国旅行で一番激しく変化して、その最中にあるのが大幅な人件費アップでした。
広州での一般工員の人件費が、従来の平均1000元から、年が明けてあっという間に200元アップ、更に300元アップと立て続けて今や1700元までアップ。ちなみにスト騒動のホンダは1900元との事。
更に夏休み明けは100元アップは覚悟。
低賃金、低価格の輸出基地中国はステージが一転してました。
特に、綿に絡む商品は、綿糸の暴騰、パキスタンの中国向け綿花の輸出停止による原料不足等で綿糸相場が暴騰。現物確保に躍起となっており潮目が激変。
如何に安定供給をして貰うか、今までの付き合い方が問われる時代に入ってました。
現役時代、中国での軍手安売り産地だった地域で、メーカーの倒産、廃業が相次ぎ、仕入先を失った商社、大手小売業が相次いでパートナーの工場にオファー。
従来は、商品なんてどこからでも買えるわ!とスポットで買い叩いていた行儀の悪いところが軒並み供給不安に陥っている様子を目の当たりにしました。
皮手袋の工場でも、アメリカの皮手袋大手のウェスト・レイモントが近くに縫製工場を立ち上げ(裁断は裁断専門工場が有るようです)1700元工賃の相場を遥かに凌ぐ2500元で工員募集をしてかなりの工員が引き抜かれた。対抗上給料アップをせざるを得ない。製品価格の値上げ。値上げスパイラルにスイッチ・オン。
供給サイドの中国のステージは激変しているが、流通サイドの日本では、情報の遅いところは、未だデフレだ!消費者は安いものを求めている!と、安値仕入れを標榜しているバイヤーは流れに置いてけぼりを食うのではないでしょうか?
中間流通も、回転の遅く、情報も遅いところは、次の仕入れ値も知らないまま手持ち在庫の安売りを掛けて、回転の速い業者と激しい価格ギャップが出て末端は混乱するでしょうね。これから半年間営業マンは大変だぁ〜
「変化はチャンス!」半年ほどは苦しみますが、真面目に中国工場と付き合ってきた先に光がさすような気がした中国旅行でした。
今回の中国旅行で感銘を受けたのはパートナーの細やかな心遣いでした。
ホテルでの私の部屋は、常にフロァーの両端、見晴らしの良い広々とした2部屋続きを用意してくれました。
リタイアした男にここまでの配慮はなかなか出来ることでは有りません。
全てが思い出に残る素敵な中国旅行でした。
『補遺』
*広州市の人口800万人。1億円以上の金融資産家は1万人
*中国全土で3000万円以上の金融資産を持つ人は1億人(日本の全人口に近い)
*富裕層は自国の食品を信用せず、安全、安心、美味しさを求めて日本産を求めて巨大なマーケットが生まれようとしているのに、時流に乗る農業経営者は少ない。政治は相変わらず農家保護で外に打って出ると言う発想が湧いてこない。駄目だねぇ〜(元気のある農業経営者は、JAに頼らず独自の販路を築いて完売している。現在完売して困ってないのに、リスクの高い輸出に手を出す必要も無い。とは、私の友人の見解)
*路地裏で、今でも1回5円の散髪があるこのアンバラス。
*目に付く至る所が掘り返されてむき出しの大地。帰国してからのニュースに集中豪雨での土石流の被害が出てましたがむべなるかな。